そして事件が大きく動いたのは、それから半年後のことだったーーー。
「瀬野さん、おはようございます」
「おう、おはようさん」
俺と瀬野さんは、この半年間、ずっと橘さんの事件を調べ進めていた。
だがこの半年、なかなか事実に辿り着くことはできなかった。
度々来る事件の捜査と並行して、橘さんの事件を幾度となく調べた。
だがなかなか捜査は進展してなかった。 思うよう進まず、ものすごく苦労している。
「あの、すみません……。こういう者なんですけど、少しお話いいですか?」
「え、えぇ。何でしょう?」
警察手帳を見せ、七年前の事件について訪ねていく。
「七年前に起きた女子高生殺害事件について、お伺いしたいのですが……」
「……ああ、橘さんのことですか」
みんな七年前に起きた事件については、警察に話したことが全てだと言った。
「どうだ、藤嶺? 何か分かったか?」
「……いえ、特には」
今日も情報の収穫はなしか……。先が長いな。
「こっちは一つだけ分かったことがあるぞ。一つだけ、な」
「え?……なんですか!?」
そしてこれが、事件の行方を大きく左右することになるとは、思ってもなかったーーー。



