「地震を妖が引き起こしていたって手紙にあったから心配したぞ」

「無事でよかった〜」

ホッとした表情のチターゼとアレンにイヅナたちは「ありがとう」とお礼を言う。

「それにしても、のどかでいいところね」

「妖が出るなんて、まるで嘘みたいだ」

チェルシーとエイモンが言い、ヴィンセントが「本当に出るんですよ!」と言う。すぐに「冗談だよ」とエイモンに返され、笑いが起こった。

ベラは向こうで問題が起きたため、この任務には参加できなかったとギルベルトに説明をされ、心配をかけたお詫びに桜茶でも淹れてあげようとイヅナが提案をする。そう話すうちにハナエの家についた。

「皆さん、遠方よりお越しいただきありがとうございます」

ペコリとお辞儀をするハナエに、ギルベルトが「こちらこそ、お世話になります」と言い、高級感の漂う手土産を渡していた。

「なら、早速作戦会議ね!」

チェルシーが張り切ったように言い、全員が真剣な表情で頷く。数時間かけ、作戦はまとまっていった。