春のため、凍死する心配はないが、野宿など泥棒に遭ってもおかしくない。

「どうすんだよ!!」

レオナードが叫んだ刹那、「あの……」とか細い声が聞こえてくる。振り向けば、イヅナが先ほど助けた女性が立っていた。

「あの、よろしければ私の家に泊まりませんか?助けていただいたお礼も兼ねて……」

その言葉を断る理由はなく、ありがたくイヅナたちはお世話になることになった。