不機嫌なオーラを纏ったまま、部屋から出て行く創さんを見送った。



少し前までは、創さんにこんな態度を取られたら私は傷付いていただろう。



でも、何故か今思い出すのは久遠の幸せそうな笑顔。



ペアルックなんてしたくないが、このTシャツは可愛い。

そんな事を考えながら着替えてみた。



鏡に映った自分をみると、なかなか似合う。



「いいかも……」



そう呟いた瞬間、勢い良く開いたドア。