でも、それは私の気のせいだったのかもう一度見た時には笑顔に戻っていた。



「この服、久遠様とお揃いなのですか?」

「あ、はい。ちょっと、流れで……」

「流れ、ですか?」

「あ、はい」

「一体、どうしたらそんな流れになるのでしょうか?」



やっぱり、いつもの創さんに比べたら話し方が冷たい。


一瞬、創さんの機嫌が悪いんじゃないかとも考えたが、感情を表に出す程子供じみた人じゃない事くらいは分かっている。