顔を洗って髪型を整えると、調理場に向かった。


まだ、真っ暗な調理場の電気を付けるとクッキーを作り始める。



その理由は、皆に手紙と一緒に渡したいから。


少しだけ、簡単な物で恥ずかしい思いも有る。


創さんは、お菓子作りがプロ並み。

他の皆は、創さんの作ったお菓子の味を知っている。



そう考えたら、私の作ったお菓子なんて……。

なんだか、少しだけネガティブになった自分にプレゼントは気持ちだと言い聞かせて生地を捏ね始めた。