一時間程の時間を費やし、服の収納を済ませた。


何だろう。

夢の冷めないシンデレラになった気分。



ボケーッとクローゼットを眺めていると、突然スマホが鳴り響いた。



メイドとして働く時間は終わっているが、そんな事など気にもせずに電話に出ると聞き慣れた声が聞こえた。



「美琴ぉぉぉ!!」



その声は間違いなく、母親の声。



「な、何で私のスマホの番号知ってるの!?」

「知ってちゃ悪い!?」