「そう。
一緒に出掛けただけなんだね?」



名目上はデート。

でも、それを口にする事は出来なかった。



「そうですね」

「楽しかった?」

「人生初のゲームセンターにファーストフード!!
凄く楽しかったです!!」



玲が目を伏せ睫毛の影が出来と、悲しそうに見えた。



「美琴」

「は、はい。なんでしよう?」

「僕だって、美琴を楽しませたいなぁ!」



いつもの柔らかな表情に戻った玲。

やっぱり、玲のこの顔が好き__