「久遠!もう辞めない?」

「辞める訳ねえだろ!!」



久遠は久遠でムキになっているような感じしかしない。

これじゃ、私達はゲームセンターのカモでしかない。



だからと言って、久遠にゲームを諦めさせる説得なんて私には無理だろう。




「おい!美琴!!
お前何処に行くんだよ!!」



キレ気味の久遠を無視して向かったのは、ゲーセンの店員の元。

オルゴールの飾られているUFOキャッチャーを指さした。