「み、美琴?」



何処か驚いた表情の母親が、私の名前をくちにした。

私が気になる事はただひとつ。




「ち、ちゃんと、生活出来てる!?」




いつも、疲れた表情を浮かべていた母親の顔が明るい事から最悪の状況になってない事は伺えた。




「大丈夫よ!!
美琴のお陰で凄く幸せ!!ただ……」

「ただ?」

「母さん、家に一人だから寂しいわぁ……」




状況が、いまいち飲み込めない。