「では、お菓子作りの時は声を掛けますね」

「は、はい!!」



そんな約束をすると、匠の部屋に向かう。

匠とは打ち解けた__



そう思って気を使わずに部屋に足を踏み入れた。



「匠様!部屋のお掃除をさせて頂きますね!」

「ああ……」



直ぐに匠の異変に気付く。

最近は優しかった匠が私と目を合わさないし、声のトーンが冷たい。



何だか違和感を感じながらも部屋の掃除を済ませ、ベッドメイキングを始めた。