沙羅に秘密を打ち明けてしまった。


それによって、私の生活は変わるかも知れない。

給料が貰えないかも知れない。



帰りの迎えの車の中、久遠から視線を外す事が出来なかった。



「な、何見てるんだよ?」



何故か、顔を真っ赤にしてぶっきらぼうな言葉を吐く久遠。



「あ、あの……」

「なんだ!言いたい事が有るなら言え!!」

「さ、沙羅に私が財閥財閥で働いている事を言ってしまいました……」