「でわ、美琴様。行きましょう」


そう言って、連れていかれたのは高そうな真っ黒な車。

話でなら聞いた事が有るが、ベンツて奴。



車に乗せられて着いた場所は、馬鹿みたいに大きな御屋敷で……

正直ひるんでしまう。


しかし、財前て名前をはるか昔に聞いた事が有る。


そんな事を思っていると、屋敷の中に連れていかれて服を渡された。


「これに、着替えて下さい」


やたら広い部屋に入り、着替えたら黒いメイド服。


「は、働くってメイドとして?」