〜新宿〜

9:30。

「そろそろ起きなさ〜い」

(咲さん?頭痛ぇ〜……)「んっ?」

目の前に、咲の顔があった。
…超近い💦

「うわぁ!咲さん、ダメっすよ💦」

思わず両肩に手を当てて押し離す。
が、その反動で、もたれていたソファと一緒にひっくり返った。

「いててて」

ふと絨毯に転がったまま、横を向く淳一。
そこに咲の寝顔。
かなり近い💦

「うわぁ!また出た❗️」

「な〜にが出たよ!だいたい私は美ィ〜夜!」

…しばし記憶を辿っている淳一。

「私も飲み過ぎちゃったわ。しかし、あんた達いったい何しに来たのよ」

「咲さん、今何時ですか?」

「だからぁ、私は美夜だって、はい携帯」

美夜が淳一の携帯を渡す。
恐る恐る見る…

「良かった〜」(ホッ)
紗夜の怒りのLINEが怖かった淳一。

「まさか、ホッとしてんじゃないわよね?私は休みにしたけど、あんた達今大変なんじゃないの?ほら」

美夜がテレビをつけた。

「あれ?紗…夜?」

昨夜の爆破現場の映像が流れていた。
紗夜が着いた時には、既に報道陣が詰めかけており、それを必死で押し退ける紗夜。

「可哀そうに、女性が1人亡くなったそうよ」

(紗夜…)

「エェェぇええエ〜⁉️」

突然の咲の叫びに、ビクッとする2人。
 
「いきなり脅かさないでよね!咲」

「あら?美夜、何で淳がいんのよ?」

「あんたを《《運んで》》きたんじゃないの❗️」

「あちゃ〜やっちまった〜💦」

「あ、さっき富士本って人から咲に電話あったから、適当に言い訳しといたわ。もうすぐ会議始まるわよ」

9:45…💧

「淳!急いで行くわよ。美夜、服借りるわね」

「はいはい、ご自由に。蔵ちゃんの手下が、あんたの車運んでくれたから」

「蔵ちゃん?誰それ?…まぁ、いっか」

「本当に、相変わらずね。はい鍵」


「サンキュ!助かるわ。淳、早く早く❗️」

慌てて支度を済ませ、外へ出る。

「咲、ほれ!」

「パシ」
マウスウォッシュを受け取る。

「酒臭いわよ、2人共。気をつけてね〜」

とにかく、署へ向かった。