「当時、柴田が暮らしていたマンションに行きたいんだけど、セキュリティの関係上入れないんだよね……」 「当時大吾が住んでいたマンションって、駅前の10階建てのマンションだよね?」 「ああ」 柴田が頷く。 「そこなら、今僕のおばあちゃんが住んでるよ」 「「えっ!」」 「今日の放課後、寄ってみる?」 救世主の登場によって、難題だと思っていた問題が早々にクリアしてしまった。