モテすぎる先輩からめちゃくちゃに愛されたい

なんで急にこんなこと、、、。



「莉愛ちゃんの婚約者は俺だよ?」


「うん…分かってるよ」


「だったら俺をみてよ。なんで他のやつのこと考えてんの?」


「っ蒼井、くん」


握られている腕が熱い。

それほど蒼井くんが力を込めていて、振り解こうにも振り解けなかった。



っ、こんな蒼井くん初めてなんだけど。

いつもだったらニコニコして誰にでも愛想良くしてるのに。


わたしのせい……?

私が他の人のこと好きだから?



でも、蒼井くんの気持ちが分からないわけじゃない。


「…っごめん、こんなことして」


ハッとしたように離れた蒼井くん。

だけど、どこか寂しそうで悲しそうな雰囲気。



そりゃそうだよ。

私って…本当にバカ。