「なわけねーだろ。ただコイツに構ってあげてるだーけ」


なっ…!
やっぱり渚先輩ってばイジワル!

なんていうか前は冷たかったからそれを素直に受け入れてたけど…今は冷たくはないけどなんでもジャンジャン言ってくるから、すぐに喧嘩になるっていうかなんていうか……。



まぁある意味それはいい事だけど、ついつい喧嘩腰になっちゃう!


前まではそんなことなかったのになぁ。



でも進歩したってことで!解決解決。



そういえばもうすぐでテスト近いんだよね?


あ、いいこと思いついた!

ふふふ…楽しみだなぁ。



「なーぎーさーせんぱい?」


「ん?」


「もうちょっとでテスト近いので…私に勉強教えてくださいっ!」



ぎゅっと手を握って最大級の上目遣い。

どうだ!

わたしの必殺技効いてる?



「俺が?なんで?」

「え〜…だって先輩数学だけは得意じゃないですかぁ。数学だ・け・は」