「っお前……」
プイっと顔を逸らす先輩。
あれ?と思って興味本意に顔を覗こうとすれば、耳が真っ赤だった。
もしかして……!
「先輩、照れてますか?」
ニヤニヤ。
ふふっレアなものみーつけちゃった!
「はぁ?んなわけねーだろ」
「嘘つきは泥棒の始まりですよ〜?」
「お前…いい加減にしろよ」
ビクっ!
あ、せせ先輩の後ろにちょーー真っ黒いオーラが見えるような…??
気のせいかと思って何度も目をパチパチするけど、どうやら本当らしい。
「歯食いしばれ」
ー…ッ!殴られる!
ギュっと目を瞑ったけど……
あ、れ。
一向に痛みが来ないと思って目を開けた瞬間。



