モテすぎる先輩からめちゃくちゃに愛されたい

「え」


「あは…あはは、次こそはちゃんと渚が好きなもの作ってくるから!」


「ちょ、待って。莉愛、俺にフィナンシェ作ってきたの?」


「え?うん。そうだよ……?」



そう頷くと「マジか」っていう表情をしていて途端に「あーだからか」なんて、意味のわからないことを呟き出した。



「単刀直入にいうと、フィナンシェ嫌いっていうのは嘘だから」



「……えっ?」



全然意味がわからなくて再び聞き返すとちゃんと1から説明してくれた。



渚の話によると、女の子から貰いたくなくて「フィナンシェは嫌い」っていう嘘を言い訳に変えたみたい。

で、その場面を私が見ちゃって今に至る…っていうわけ。


ってことは_



「私の勘違いじゃん!」



うっわぁー…なんってこと!

1人で勝手に勘違いして悲しんで……。