ゴロっとしていた俺はやっとのことで手紙を読もうと身体を起こして手にする。



中には1枚の手紙が入っていて、びっしりと文字で埋まっている。



……は?ウソ、だろ。

冗談としか思えないそれだけど、今思えばクリスマスの日に悲しそうな表情をしていた莉愛が「気がする」じゃなくて本当だったことに気づく。



だからあの時一生懸命笑って、泣かないように最大級に誤魔化したんだ。



なぁ、俺だってお前にまだ伝えたいことあんだよ。


なのになんで勝手にいなくなってんの?

マジのバカで本当に手のつけようがない。


適当にコートを羽織って家を飛び出した。



莉愛…っ!
頼むから間に合え!


俺だって……俺だって…っ



全部が遅かったなんて言うな。



今からでも間に合うから_だから…!