「?はい」

「朝遅刻した罰として、あれを資料室に運んどいてくれ」


あれ……?

担任が指差した方を見ると山積みになったプリントがあった。


え、あの量を私1人で運ぶの?



「いや、でも私……」


「言っとくが言い訳は聞かないぞ。ってことでよろしく頼んだ」


ヒィッ!
せ、先生いくらなんでも鬼すぎる。。

あんな量運んでたら日が暮れちゃうよ!


絶句している私を置いてきぼりにして、教室を後にした。


はぁぁぁなんってこと。



「……アズぅぅ」

縋りつこうとしたけど、ピタっと制御された。


「あー急に用ができたんだった。ってことでまた今度行こ?それじゃ」


バタンッー…

えぇ、ちょっと梓さん?
友情があまりにも浅くなかった?いま。



1人、取り残されたわたしは運ぶざるを得なかった。