だから唯一頼れる親友なんだ。


担任のホームルームが終わると、そのまま始業式が始まった。



体育館に全校生徒集合して校長先生の長ったらしい話を永遠に聞くだけ。


学年ごとに、それぞれクラス順•出席番号順で縦1列に並ぶ。



すると……

あっ!先輩だ!


気怠げに欠伸をしている先輩を見つけた。


ー…パチっ

目が合って、手を振るけど先輩は安定のスルー。


うぅ…やっぱりダメだ。



「こら。先輩困ってるじゃない」


「手ぐらい振ってもいいのにぃ」



渚先輩のケチ!…ドケチ!

ちょっとぐらい愛想良くしてくれてもよくない?


コク…コク…って睡魔に襲われたけど、なんとか寝ないで始業式を乗り越えた。



そして帰りのホームルームが終わって帰る頃。


「あ、そうだ。駅前に新しくできたカフェ寄らない?」


「え!行きたー…「来栖」


誘いに乗ろうとしたけど担任に呼び止められる。