「テストかぁマジだるくね?」

「だるい。つーかお前はいつも平均もいってねぇだろ」

「それはなんつーの。俺が良い点数とるとなんか柄に合わないじゃん?」

「ぷっ勝手に言ってろ」



「えぇー」って駄々をこねる朝陽を無視して正門へと向かう。




あとちょっとで正門というとき、見たことのある人物がみえた。


莉愛?ー…と知らない男。



正門の前に車が停めてあってそれに乗り込む莉愛と男の姿。



「みてみて!あれ誰だろう?」

「彼氏かなぁ。ちょーハイスペック!」



その光景をみた人たちが騒ぎ立てるけど、なぜか胸の内がモヤっとした。


っは、何これ。
なんか気持ち悪いっていうか変なかんじ。



…訳わかんねぇよ。



「アイツ彼氏いたんだ?」

「あー…莉愛ちゃんのこと?」

「なーんだ、結構アッサリじゃん」