うぇっやばいやばい!
呑気に先輩のこと考えながら歩いてたら、もう遅刻なんですけど!
ほわわ〜んって頭のなかお花畑でいっぱいにしてたら気づけば8時半をとっくに過ぎていて、生徒は周りに誰もいない。
あちゃー……やっちゃったよ。
ぜっったい先輩のせい!
私を悩ませるばかりの行動をするから!
急いで校舎に入って自分の教室ー…「1-4」を目指す。
そろ〜りそろ〜り…
足音を立てないように、忍者になったつもりで歩く。
ー…ガラッ
ちょっとだけ小さい音が鳴ったけどなんとかギリギリセーフ。
ふぅ……慎重に!
バックを抱えて窓側の1番後ろの席めがけて忍び足で走って……あとちょっと〜…。
「来栖ー、バレてるぞ」
ギクッ!
おそるおそる教卓の方をみると、担任がガッツリ私を捕らえていた。
まるで盗人のような私をみてクラスのみんなは大笑い。
〜っもう!!!は、恥ずかしすぎる、、。
穴があったら入りたい……。



