モテすぎる先輩からめちゃくちゃに愛されたい

先輩はわたしに許婚がいるなんてことは知らない。


それに、私が「来栖家の娘」だということも知らない。



ただ単にお嬢様っていう風格だけであらゆるものを手に入れたくないし、むしろ逆に努力して手に入れたいから。

地位に頼りたくないっていうのが本音。


今、自分が持っている力で先輩をモノにすることだってできるけど……愛がない縛りはしたくない。

先輩は自分の意思で私を選んでくれたらそりゃ嬉しいけど…無理矢理はぜっったいにイヤ!



先輩にとってわたしはただの迷惑な後輩かもしれないけど、私にとって先輩はダイスキな人なの。


だから、何度だって気持ちを伝えます…!


「先輩、好きです!わたしと付き合って…」

「ムリ」

「えぇ〜っせめて最後まで言わせてくださいよぉ」



今日もわたしは先輩に恋焦がれるー…。



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