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きっかけは単純だった。
ただ単に〝一目惚れ〟したから。
気づけば毎日目で追ってて、
気づけば大好きになってて、
気づけば全てが手遅れだった。
「先輩！結婚しましょ？」
「あーわかったわかった。……いつかな」
そうやって適当に流されたって諦めたことはなかった。
先輩、わたしは16歳になったら嫌でも結婚しなきゃいけないんです。
それまでに授けられた“自由な時間”
先輩がいてくれればそんな時間なんて必要ないのに。
ねぇ先輩。
「誰よりもだーいすきですよ」
困ったように笑う先輩も
ウザそうにする先輩も
1から100まで全部大好きですー…。
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