君ありて幸福 【完】




「へえー、白蘭高校なんです、⋯⋯白蘭高校!?」

「ああ」



わかりやすく驚くあたしとは対照的に千鶴さんは平然としている。

けれどあたしの反応の方が正しいと思うんだ。

「マジ⋯」とあさみも口をあんぐりと開けて驚いているし。



「雪乃ちゃんもあさみちゃんも驚くよね?こんなとこにふんぞり返って座ってる奴が白蘭高校なんて」


楽しそうに言う楓也さんは意外とSなのかもしれない。




「千鶴さん、白蘭高校なんですか?」

「ああ」

「そうだったんですね」

「そんな驚くことかよ」

「驚きますよそりゃあ⋯」



白蘭高校と言えば国内屈指のお金持ち高校。


さまざまなこの国を代表する企業や財閥、政治家のご子息ご息女が通っていると言われる高校だ。

幼稚園から大学までエスカレーター式でさまざまな設備の整うまさにお金持ちの為の学校といってもいい。

しかも偏差値もトップクラス。



そんな学校は周りの評判も言わずもがなで、お父さんは最初あたしを白蘭に入学させようとしていたくらいだった。

最終的には色々な条件から桜花を選んだわけだけれど⋯。