「楓也さん達はどこの高校なんですか?」
「俺と昴は南高校だよ」
「南高校⋯」
「やんちゃで有名なあの南高校ね」
悪戯に笑う楓也さんに、思わず苦笑いが零れた。
南高校といえばここら辺では知らない人はいない、所謂不良高校。
偏見とかはないけれど小心者のあたしには南高校と聞くと怖いって気持ちも正直ある。
「雪乃ちゃん怖い?」
表情が固くなったあたしに気づいたのかそう言った楓也んの表情を見てハッとした。
あたし今すごく失礼な態度をとってしまったんじゃない⋯⋯?
「っあの、ごめんなさい⋯」
慌てて謝るあたしに楓也さんは「女の子は抵抗あるよね」と笑ってくれたけれど昴さんはこれでもかってくらいにあたしを睨んでいた。
「違くて⋯、あの、⋯」
昴さんの視線を感じながら、ギュッと掌を握りしめた。



