「雪乃、今日ももちろんTrust行くよね」
次の日の放課後、鞄を持ったあさみが当たり前のように言った。
「うん。今日も行く」
「じゃあいつもと同じで着替えたら駅前集合ね」
「わかった」
こうして今日もまたTrustへと繰り出すわけだけど。
あたしの気持ちはいつもとは違っていた。
“明日も来いよ”
千鶴さんにそう言われたからか。
千鶴さんに会えるかもしれないからか。
きっとそのどちらもあたしの中にあって、それがいつもと違う感情を与えている。
ワクワク、ドキドキ、ソワソワ。
緊張するような、楽しみのような気持ちでいっぱいだった。