「下で雪乃が千鶴さんにソファ席に連れていかれた時は嫌な意味でドキドキしたけどまさかあんな事になるとはね」
「あたしも連れていかれた時は怖かったよ」
「ていうかどういう経緯であんな事になったの?」
「・・・さあ?」
不思議そうに首を傾げたあさみにあたしも同じように首を傾げた。
「割っちゃったグラスを片付けようとしてたら千鶴さんが来てソファ席に連れていかれて、ここにいろって・・・」
「キャー!何それ何それ!」
「あたしにもよくわかんないよ」
「千鶴さん雪乃に一目惚れとかしちゃったんじゃない!?」
「え、え?・・・それはないよ、絶対ない」
的を外したあさみの発言に思わず声が裏返ってしまったけどそれは絶対にないと断言出来る。
「わかんないじゃん!雪乃可愛いし、一目惚れって可能性あるし!それにそれなら千鶴さんの行動の意味もわかるしさあ!」
あさみは目をキラキラさせてそう言うけれどそれは絶対にないんだ。



