それから一時間くらい経ち、「雪乃、そろそろ帰る?」あさみのその言葉であたし達は帰ることになった。


今は夜の11時。

「もう帰るの?」

「いつもこの時間くらいに帰ってるんで」

残念そうにしてくれた楓也さんにそう言って立ち上がる。



結局ソファ席であたしが話したのはあさみを除けば千鶴さんと楓也さんだけで。
昴さんはずっと不機嫌そうにしていて千鶴さんや楓也さんとしか話していなかった。


それに千鶴さんと話したって言ってもドリンクの追加の質問や年齢など当たり障りないこういっゃなんだけど本当にくだらない会話だけだった。


そこで千鶴さんがあたし達の一つ上の高校三年生だって言うことがわかったけれど。