「なんだよチヅ」 昴さんが千鶴さんの方を向く。 どうやらチヅって言うのは千鶴さんのことみたいだ。 「その辺にしとけよ」 「あ?」 「あんま突っかかるな」 「···うるせー、大体何でこいつ等がここにいんだよ。特に黒髪」 「文句あるならどっか行け」 「···チッ」 ピリピリとした雰囲気の千鶴さんと昴さん。 舌打ちをした昴さんはそのまま不機嫌そうにソファから立ち上がり階段を降りて行ってしまった。 一連の出来事にただただ戸惑うしかなかった。