君ありて幸福 【完】




「えっ!?」

「今日これからデートに誘って、その帰りに言おうかと⋯」

「そうだったんだ⋯!」

「前に告白してからあさみさんと色んな時間を共にして、更に思いが強くなって。⋯⋯今日もう一度好きだって伝えようと思ってるんです」



顔を赤くさせながらもそうハッキリと言葉にした青木くんに感動のようなものを感じた。

最初に会った時もだけど、本当に青木くんは真っ直ぐで全力で⋯羨ましくなるくらいだ。

そんな事をあたしが考えているとそれが伝わったのかどうかはわからないけど



「俺も告白する時はいつだって不安ですよ」



と言った。




「初めて告白した日も、今日も、ヤバイくらい心臓ドキドキですし、振られたらって怖いし、もう吐きそうなくらいです」

「⋯⋯」

「でもきっと皆そうなんだと思います。好きだからこそ、大きな思いだからこそ不安になって弱気になって⋯でもそれは当たり前で⋯」

「⋯⋯」

「でももう告白するって決めたら後はその想いを伝えるだけです」

「⋯⋯」

「って何が言いたいんだってなりますよね?」

「え⋯、」

「すみません、ゴチャゴチャ言って」

「そんなことは⋯、」

「っつまり!何が言いたいのかと言うと、不安で怖いのは皆そうで当たり前!って事です!俺も、今すっごく怖いです!でも誰かを好きになるってそれ以上に素敵な事だから不安に負けないで好きって伝えよう!って事です!」





人目もはばからずそう叫んだ青木くんに周りの生徒は注目していたけれどそんな生徒なんて目に入らないくらい青木くんの言葉が胸に響いた。