あさみと別れて校門まで来るとそこには青木くんの姿があった。
「青木、くん?」
あさみは今日青木くんと会うとかそんな事言ってなかったし今職員室に行ってしまったから少し遅くなるはず。
不思議に思い声を掛けてみると「雪乃さん!」と相変わらず元気な青木くんが少し頬を赤くして立っていた。
「青木くん、どうしたの?」
「あさみさんを待ってるんです」
「あさみ今職員室行っちゃったから少し遅くなるかもしれないよ」
「あっ、そうなんですね。でも待ってます」
そう言った青木くんを見て思い出した事が一つ。
「あ!青木くん、これお返しするね。ありがとう」
「あ、」
青木くんに返したのはあたしが泣いてあさみに電話を掛けた日に貸してもらった黄色のハンカチ。
洗濯とアイロンをしておいたはいいけど中々あれから青木くんと会う機会がなくて借りっぱなしになったままだった。
でもあれから一週間以上経っているし⋯
「ずっと借りたままでごめんね。ってもう一度洗濯してから返した方が良いよね」
そう言って差し出したハンカチを引っ込めようとすると
「全然大丈夫ですよ!むしろアイロンまでしてもらっちゃって悪いです」
と屈託のない笑顔で青木くんがハンカチを受け取ったから「ごめんね」と言いながらもハンカチを返す事が出来た。
「青木、くん?」
あさみは今日青木くんと会うとかそんな事言ってなかったし今職員室に行ってしまったから少し遅くなるはず。
不思議に思い声を掛けてみると「雪乃さん!」と相変わらず元気な青木くんが少し頬を赤くして立っていた。
「青木くん、どうしたの?」
「あさみさんを待ってるんです」
「あさみ今職員室行っちゃったから少し遅くなるかもしれないよ」
「あっ、そうなんですね。でも待ってます」
そう言った青木くんを見て思い出した事が一つ。
「あ!青木くん、これお返しするね。ありがとう」
「あ、」
青木くんに返したのはあたしが泣いてあさみに電話を掛けた日に貸してもらった黄色のハンカチ。
洗濯とアイロンをしておいたはいいけど中々あれから青木くんと会う機会がなくて借りっぱなしになったままだった。
でもあれから一週間以上経っているし⋯
「ずっと借りたままでごめんね。ってもう一度洗濯してから返した方が良いよね」
そう言って差し出したハンカチを引っ込めようとすると
「全然大丈夫ですよ!むしろアイロンまでしてもらっちゃって悪いです」
と屈託のない笑顔で青木くんがハンカチを受け取ったから「ごめんね」と言いながらもハンカチを返す事が出来た。