「千鶴さん⋯一つ聞きたい事があるんですけど、良いですか?」
聞く瞬間はもっと緊張するんだと思ってた。
だけど不思議とそこまでの緊張感はなく、この雰囲気のおかげか自分でビックリする程落ち着けていた。
と言っても自分が思っていたより緊張してないだけでバッチリ緊張もしてるし怖さもあるんだけど⋯だけど今なら聞ける気がした。
「何だ?」
空を見ていた千鶴さんの双眸があたしの方へと向けられた。
「あの⋯、」
一度小さく深呼吸をして、あたしも真っ直ぐと千鶴さんの目を見た。
「婚約者がいるって本当ですか?」
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