「⋯この場所を見つけた時はただ星がよく見えるから雪乃に見せてやりたいと思ったんだ」
「はい」
「星とかそういうもんを綺麗とか思わねぇし」
「はい⋯」
そう言いながら千鶴さんは視線を再び空に向けた。
「けど、今雪乃と見たら不思議と綺麗だと思った」
「⋯!」
「初めてこういうので感動した」
そう言った千鶴さんの横顔は本当に穏やかでビックリするくらい優しくて照れてしまう程格好良くて。
前にどんなに輝く星を見ても千鶴さんが一番輝いて見えてしまうんだろうなと思った事が現実になった。
千鶴さんが連れて来てくれたこの場所は本当に素敵な場所で、本当にキラキラ輝く星空が綺麗だけど。
でも、隣に千鶴さんがいたら千鶴さんが一番輝いてしまうんだ。
その事実に不思議と泣きたくなって、
「連れて来てもらえて良かったです」
今なら聞ける気がしたんだ。



