「なななななななななっ、なんっ⋯!なんっ、」
「おい落ち着け、何言ってんのかわかんねぇよ」
「だだだって昴さんがっ!」
「わかった。お前がチヅを好きな事はよーくわかったから落ち着け」
「ばっ!」
「おい今馬鹿って言おうとしただろ」
「だって昴さんがいきなりそんな事言うから⋯!」
普段とは雰囲気が違うとは思ったけどまさかそれを言われるとは思わずにテンパるあたし。
「何でわかったんですか⋯」
もう誤魔化してもバレてるし意味無いと判断し、一度落ち着く為にオレンジジュースを喉に流し込んでからそう聞いた。
「あ?何となくだよ、お前の発言と表情で」
「そんなわかりやすいですか⋯?」
「知るかんなもん。俺の勘が鋭いんだよ」
「はあ⋯ってそれより!この事他言無用ですからね!」
「は?何でだよ」
「何でって当たり前じゃないですか!」
「チヅが好きなんだろ?なら告れよ。つーか今日告れ」
「出来るわけないでしょ⋯!」
何を言い出すんだこの男は。



