「雪乃、大丈夫?」 「うん、大丈夫」 人の間を縫ってフロアを進んでいく。 片手にオレンジジュースの入ったコップを持っているから周りの人にぶつからないようにしないと···。 「あそこ空いてるから行こうか」 あさみの視線の先には丸いハイテーブル。 踊ったりしない人達はそこにドリンクなどを置いている。 あさみに頷き空いているハイテーブルへと向かおうとした、その時。 「きゃっ···!」 近くにいた男の人にぶつかってしまった。