放課後には数週間ぶりにTrustへと足を運んだ。




「おー、地味女」

「久しぶり雪乃ちゃん」



ソファー席へ行くと普段と変わらずに接してくれる楓也さんと昴さんに泣きそうになった。




「お久しぶりです。⋯あの、⋯ご心配おかけしました⋯」




千鶴さんからも二人が心配していたという事を聞いていたから座る前にそう言って頭を下げた。


そんなあたしに「顔上げて」という楓也さんの優しい声が聞こえた。





「事情は千鶴から聞いてる。怖かったよね、気づいてあげられなくてごめん」

「っいえ、楓也さん達は何も⋯」

「いや、一人で思いつめさせてしまったのは俺達にも責任がある。もちろん雪乃ちゃんが俺達を思ってくれたって事はわかってる」

「楓也さん⋯」

「でもね、危険な事をしようとしたって事には関心しないな」

「はい⋯。ごめんなさい」




迷惑かけたくないと思って行動した事は結果的に更に心配をかけてしまった。