「はい、カシスオレンジとオレンジジュース」 そんなことを話していると梓さんがあたし達の前にドリンクの入ったグラスを出してくれる。 「いただきます」 「どうぞ」 綺麗に磨かれたグラスに入ったオレンジジュースは冷えていて甘さの中にほんのりとオレンジ独特の酸っぱさがあって美味しい。 実はこのオレンジジュースはオレンジから梓さんが選んでいるらしく、こだわりの品なんだそう。 「美味しいです」 「そう言ってもらえると嬉しいよ」 爽やかな笑顔の梓さんにあたしも微笑み返した。