振り返った先にはもちろん誰もいない。 だけどもうわかってる。 「後をつけてることはわかってる。出て来なさい」 震えそうになる足を何とか踏ん張ってそう強く言い放った。 すると数メートル後ろにある曲がり角から人影がゆっくりと見えて───────。 「─────っ、」 そこから出てきたのは制服を着たあたしと同じ女子高校生だった。