君ありて幸福 【完】



「お、いらっしゃい。あさみちゃん、雪乃ちゃん」


「梓さーん!こんばんは!」

「こんばんは」


いつもの様にクラブに入ってカウンターの方へと行くと声を掛けてくれたのは梓さんという男の人。

梓さんはTrustの店員さんでここのカウンターでお酒やジュースなどを作ってくれるバーテンダーだ。


ツンツンとした銀色の短い髪の毛を初めて見た時はビックリしたけれどあさみにベッタリだったあたしにも気さくに話しかけてくれたし、何よりも爽やかな笑顔に自然と心を開くことが出来た。




「梓さん、私カシスオレンジお願い」

「はいよ、雪乃ちゃんは?」

「あたしは普通のオレンジジュースで」

「ん、今出すからちょっと待っててね」


梓さんはあたし達のドリンクを作るため準備を始める。