「熱はないけど、顔色も悪いし酷いクマだから暫くここで寝てなさい」



保健医に事情を伝え、熱を計ってみると熱はなかったもののそう言われて保健室で暫く休ませてもらうことにした。





「私は次の授業があるから戻らなくちゃだけど⋯大丈夫?」


ベッドに横になったあたしを心配そうに見るあさみに大丈夫だよと笑顔を見せる。



「熱はないし、少し寝れば良くなると思うから。心配しないで」

「ちゃんと寝なよ?」

「うん、あさみももうすぐ授業始まっちゃうから急いで」

「また来るね」

「ありがとう」



もう一度微笑むとあさみは保健室を出た。



最後まで心配そうにこっちを見ていたあさみ。



その表情を見て本当にあたしは何をやってんだろ⋯と思う。