「私昨日Trust行ったんだけど、雪乃はどうした?って。楓也さんも昴さんも心配してた」
「そっか⋯」
千鶴さん心配してくれたんだ⋯。
それに楓矢さんに昴さんも⋯⋯そして、
「本当に最近Trust行かないしさ、私も心配なんだけど」
目の前にいるあさみも。
「何かあったの?」
「⋯何もないけど⋯、」
「なら何でTrust行かないのよ⋯ってまさか、Trustで何かされたとか!?⋯あの三人の取り巻きとかにっ⋯」
「違う、違う!」
想像をしてだろうか、表情をみるみる怒りに染めていくあさみに慌てて両手を顔の前で振った。
「あの女達に何か言われたりしたんじゃないの?」
「違うよ、本当にそういうんじゃない」
「⋯⋯本当になの?」
「本当だよ」
あさみの目をしっかりと見て否定するとやっとあさみは安心したようにホッと息を吐いた。