一体誰が⋯? そう考えている間もどこからか視線を感じる。 だけどそれが“どこから”“誰から”なのかがわからない。 それらしき人物も見当たらない。 それがわからないからどうしようもない。 ⋯とにかく、視線から逃げるしかない。 気味の悪さに震えていた足をなんとか動かし、走るようにしてその場を離れた。