君ありて幸福 【完】


翌日、学校へ行く為にマンションを出る。

電車に乗り学校までの道を歩く。


いつもと変わらない朝。



だけどまた、違和感を感じた。



体がゾワッとするような感覚。



すごく、嫌な感覚。





それは─────視線。



誰かにジッと見られているという感覚。