「水玉で可愛い⋯」
「それは何てクラゲなんだ?」
「タコクラゲって種類です」
「タコに似てるか?」
「タコにはあんまり似てませんね 、ふふ」
手に取ったタコクラゲのぬいぐるみは実物とは少し違って傘の部分が水色で斑点が白色だったりデフォルメされていたけれどそれがまた可愛らしさを増幅させている。
「これ買ってきます⋯!」
買うつもりはなかったんだけど手にしてみたら思いの外可愛くて欲しくなってしまった。
枕元に飾るのもいいなぁ⋯なんて考えながらクラゲのぬいぐるみを持ちレジに向かおうとするとふっと手からぬいぐるみが抜き取られた。
「千鶴さん?」
抜き取った人物は千鶴さんで不思議に思いながら千鶴さんを見上げていると千鶴さんは「俺が買う」と言いながら足早にレジへと向かう。
「えっ、まっ、千鶴さん!?」
まさかあたしに買ってくれようとしてるのかもしれないと急いで千鶴さんを止めるけれど時すでに遅し。
「待ってくださいってば⋯!」
ぬいぐるみは既にレジ打ちされていて千鶴さんはポケットから財布を取り出している。
これはヤバい、
「ち、千鶴さんっ!」
お札を取り出した千鶴さんの手を慌てて止めた。



