館内を一回りしたあたし達は出口近くにあるお土産屋に入った。
キーホルダーやノート、コップ、お菓子など様々なお土産が並んでいるけれど一際目を引くのはクジラやサメ、カメにペンギンといった水族館の定番の生き物たちのぬいぐるみだった。
「か⋯、」
可愛い。思わずそう言いそうになったけど、よく考えてみればそれはぬいぐるみ。
ぬいぐるみを見て可愛いとはしゃぐのは⋯子どもみたいだと思われてしまうかもしれない。
だって相手は千鶴さんだもん⋯。
千鶴さん自身だって大人っぽいし、Trustにいる女の人達だってすごく大人っぽい。
きっとあの女の人達はぬいぐるみを見てはしゃいだりなんてしない。
「⋯、千鶴さん、あっち見ませんか?」
ぬいぐるみ売り場から離れて写真立てとかがある方へと行こうとするあたしの手を千鶴さんが掴んだ。



