「千鶴さん、あの魚は?」
「キハダ」
「あ、じゃあこっちは⋯?」
「アオダイ」
「じゃあこれは⋯」
「オオウミウマ」
「何でそんなに詳しいんですか!?」
「別に詳しくねぇよ。それにあそこ、書いてあんだろ」
千鶴さんが目をやったのは水槽前にある魚の種類や特徴が書かれた看板。
だけど色んな種類の魚が泳いでいる水槽ではそれを見てもあたしにはどれがどれなのか全然わからない。
「あ、これはわかります。ジンベイザメですよね!」
唯一わかったのは優雅に泳ぐジンベイザメだった。
「千鶴さん!クラゲのコーナーありますよ!」
館内を回っていると見えたのはクラゲのコーナー。
他とは違った照明などで照らされているそこは他とは少し違った雰囲気だった。



