君ありて幸福 【完】


「わ~景色が良いですね」


ランチに入ったのは海沿いにあるお洒落なカフェレストラン。


案内されたテラス席からは広い海が見えた。




「ご飯も美味しそうですね」

「ああ」

「どれも美味しそうで迷います」


メニューも豊富で美味しそうなものばかり。

結局迷いに迷った結果あたしは明太子パスタを、千鶴さんはハンバーガーを注文した。

あたしはパスタが好きなんだ。




少しして運ばれてきたパスタはとても美味しかった。


さすが有馬の御曹司と言うべきか普段、一つ一つの所作に家柄の良さが滲み出ている千鶴さん。この前ハンバーグを食べていた時ですらナイフの使い方などがちゃんとしていた。


だけど今ハンバーガーをガブリと食べている千鶴さんは良い意味で年相応に見える。




「美味しいですか?」

「うまい」



何気ないこの瞬間にとても幸せを感じた。